離乳食は作るべきか買うべきか?

子育て

こんにちは。リサ子です。
娘が5カ月になり、今月から離乳食を始めました。

私は元々食いしん坊で食への関心は高く、自炊も家事の中では比較的好きです。

ただ、離乳食というのは妊娠中にも当分先のことと考えて情報収集はしてこなかったし、身近に姪っ子はいるけれど、「なんか瓶詰のお粥とか食べてる時期あったなあ」くらいで何の知識もありませんでした。

手作りはすごい面倒だって聞くけど実際どうなんだろう…?
あまり手間はかけたくないけれど、安全や健康はしっかり担保したいな。

子どもがもうすぐ4カ月になるころに上記のような気持ちで情報収集を開始しました。

食や健康への関心が高いこともあり、かなり徹底的に調べたので、これから第一子の離乳食をどうするか悩んでいる人にぜひ読んでほしいです。

離乳食の本を30冊読む

ネットで離乳食の情報収集を始めたはいいものの、体系的にまとまっている本が欲しいと思い、まずはどの本を買うのが良いか検討するために図書館で「離乳食」と名の付く本を30冊くらい読み漁りました

大体は下記の①~③に当てはまりました。

① これ1冊あれば大体の情報は載っているよ的な本
② 料理研究家やシェフ、レストランなどによるこだわりの離乳食レシピ本
③ 手作りしたものをフリージングして使うことに特化したやり方・レシピ本
④ その他(離乳食の文化的な違いの本、離乳食に関する体験エッセイ等)

驚いたのは、ほとんどの本が手作りすることをベースとした構成になっており、販品の上手な選び方、活用の仕方や、市販品と手作りのメリット・デメリットに触れられている本はとても少なかったです。

読んだ中で唯一「小児科医のママが教える離乳食は作らなくてもいいんです。」だけが市販品推しであり、市販品活用のメリットが実体験をもとに述べられていました。

方針検討会を開く

ある程度本を流し読みした後、リサ夫(夫)の意見も聞いたうえで方針を決めようと離乳食方針検討会(家族会議)を開きました。そこではお互いが「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確化しました。

やりたいことやりたくないこと
リサ子・食べることを楽しんでほしい
・美味しいもの・健康的なものを食べてほしい
・健全な味覚の発達のために、多様な素材の味を知ってもらいたい
・食べないとがっかりすること
・頑張りすぎて疲れること
・裏ごしとか面倒なこと
・細かい計画をすること
リサ夫・できる限り手間なく簡単にやりたい
・特に初めはハードルを低くしたい
・作業ではなくコミュニケーションの時間にしたい
・二人で協力してどちらもできるようにしたい


やりたいことはお互い少し違っていましたが、やりたくないことは二人とも共通していました。

お互いの気持ちを理解できたところで、実際どうしていくか(全部手作り?全部市販品?あるいはハイブリッド?等々)を決めるために試食会を開催することにしました

離乳食試食会を開く

試食会の内容は私が考え、実際の調理・準備はリサ夫が担当することにしました。

これは、リサ夫の方が離乳食づくりに自信がなさそうだったので、リサ夫が実際にやってみてできると思うかどうかを重視したかったためです。

10倍粥とにんじんピュレを調理/準備、ブラインド化(全部同じ器に入れてそれがどれか見た目では分からないように)して実食をしたうえで採点を行いました。

採点項目は、下記の6つです。

  • 所要時間(分)
  • コスト(円/食)
  • 安全性・健康面
  • 利便性
  • おいしさ(リサ夫)
  • おいしさ(リサ子)

▲このようにブラインド化して、試食をしました。

お粥所要時間(分)コスト(円/食)安全
健康
利便性おいしさ(夫)おいしさ(妻)
手作り(鍋)98314.54.0
手作り(炊飯器)100333.03.0
レトルト(地球畑)142032.01.0
フリーズドライ(和光堂)54653.52.5
にんじんピュレ所要時間(分)コスト(円/食)安全
健康
利便性おいしさ(夫)おいしさ(妻)
手作り(にんじんのみ)30813.04.0
手作り(にんじん+野菜出汁)301013.53.5
レトルト(地球畑)145032.54.5
フレーク(Baby Potage)56052.03.5
冷凍(生協)12054.03.0

試食会を通して得られた気づき

お粥はものによってかなり味が違う(まずいものがある)けれど、にんじんピュレはどれもけっこう美味しいなと思いました。高いレトルトのお粥が糊のようだったのは意外でした。

調理を担当したリサ夫の感想は以下。

・ すりこ木を使ったり裏ごししたりするのは思っていたほど大変ではなく自分でもできそう
(ワンオペではなく子どもを見ている人がいれば)

・ 手作りしたものを製氷皿で凍らせると、取り出すのが難しい
(水じゃないので、氷のようにうまく取り出せない)

お粥は手作りが美味しいし食べる量も多いのでコスト面からも手作りがよさそう、野菜は市販品を活用しながら、ないものは手作りもなんとかできそうだねという明るい展望と、フリージングのお皿は専用のものを買った方が良さそうだ、といったことが分かりました。

我が家の離乳食の方針結論

手間やコスト、味などを総合的に考え、アレルギーチェックを兼ねて単品素材から食べさせていく離乳食初期は以下のようにすることにしました。

お粥は炊飯器で炊いて冷凍する(大人のごはんを炊くときに一緒に作る)

生協で購入できる裏ごし野菜(冷凍キューブ)は活用し、ないものは野菜を煮て裏ごして冷凍する

タンパク質源(豆腐、卵黄、白身魚等)は手作りする(これも生協の骨・皮なしの魚や食塩不使用のしらすなどを活用)

なお、大人のごはんと一緒に炊くときにはリッチェルの炊飯器用おかゆクッカーR、冷凍にはこれまたリッチェルの離乳食用トレーを活用することにしました。

※おかゆクッカーは、なくてもお皿等でよかったなと思う一方で、離乳食用トレーは専用のものが断然使いやすいのでお勧めです

実際に離乳食を始めてみて

離乳食を始めて2週間が経ちました。初めはおそるおそる口にしていた娘も、今は前のめりにスプーンを口に入れてくれるようになりました。もりもり食べて大きくなる我が子を見るのは、それはもう幸せです。

▲今日の献立は「10倍がゆ」「キャベツピュレ」「トマトピュレ」でした。

離乳食づくりは、やはりひと手間かかります。夕食づくりの際や、夜娘が寝て時間があるときなどに翌日分の野菜を裏ごしするのですが、正直少し面倒です。

でも、実際に娘が食べる時期になる前に、夫婦で話し合い、実際に作ってみる、食べてみるなどできたことはとても良かったと思います。

もし、食べさせようと思ったタイミングで、初めての慣れない裏ごしに挑戦し、頑張って作った裏ごし野菜が製氷皿にこびりついて全然外れない!という事態になっていたら。毎回自分が作らなきゃいけないと気負ってしまっていたら。離乳食を続けていく自信が途中でなくなっていたかもしれません。

私がやる気をなくしているとき、すかさずお粥を作ったりキャベツの裏ごしをしてくれた夫。いつも本当にありがとう、、!

おまけ 離乳食お勧め本

我が家では「①これ1冊あれば大体の情報は載っているよ的な本」の中でも、一番バランスが良く、乳児の栄養摂取に関する考えが自分と近いと感じた「この1冊であんしん はじめての離乳食辞典」を購入し、これをベースに進めていくことにしました。普段よく大人用のレシピでお世話になっている上田淳子さんが料理を監修しているところも決め手でした。

「②料理研究家やシェフ、レストランなどによるこだわりの離乳食レシピ本」はあまり実用的でないものが多く、「③手作りしたものをフリージングして使うことに特化したやり方・レシピ本」はなくても①の本に載っていることがあるのでとりあえず①の本を1冊何か買えばいいと思います。Kindleなどで購入するより紙の方が個人的には使いやすかったです。

また、不足しがちな栄養素に関しては、先ほども触れた「小児科医のママが教える離乳食は作らなくてもいいんです。」も参照し、どの時期に何を優先的に食べさせるかを考えました。

市販品メインで進めようと思っている人はもちろん、厚労省ガイドラインそのままで大丈夫か心配な人も一読の価値があると思います。

コメント